新居選び(下見のチェックポイント)
新居の条件を挙げればきりがありません。独り暮らしもそうですが、カップルやファミリーとなればますますいろいろな条件が出てきます。各自、自分がこれだけは譲れないという条件を決めて物件を探しましょう。物件選びには多少の妥協も必要なことを覚えておきましょう!!
□必ず自分の目でチェックしましょう
よさそうな物件があれば必ず現地に足を運んで、自分の目で確認しましょう。
初日は不動産会社に案内されて車で回るケースも多いと思いますが、電車やバス自分の足を使って周囲を念入りにチェックしてください。時間帯や曜日をかえてチェックするのことも心がけましょう。
【周辺環境】
1.駅までのルート;実際に何分かかるか。歩道のない危険な道はないか
図面に載っている「歩いて○分」は、「80m=1分」で計算しています。ただこれはあくまでも概算で、信号待ちや坂道、歩道橋などの時間は含まれていませんし、歩く速度は人によって違いますので、自分で歩いて何分か?を計ってみましょう。またバスを利用しなければならない物件の場合は、必ずバスの時刻表をチェックしておきましょう。
2.買い物施設;必要な店が揃っているか。活気はあるか。夜遅くまで開いている店はあるか
平日や休日の買い物事情をチェックしましょう。コンビニも近くにあるとないとでは大違いです
3.公共施設;銀行や郵便局は近いか。役所や図書館、病院までの距離はどのくらいか
4.保育施設;保育園や幼稚園は近いか。何歳児から預かってくれるか(時間帯も)。定員に空きはあるか
5.学校;小・中学校は歩ける距離にあるか。通学路に危険な場所などはないか
6.建物回り;騒音や悪臭の原因となる施設はないか。南側に高い建物や大きな空き地はないか
7.敷地内;歩行者と車の通路が分離されているか。目の届かない死角になる場所はないか
8.治安はいいか?
昼間はどの街も治安はそれほど悪くないものです。しかし夜になると街の表情が一変する場合もありますので、昼間に内見した場合は、できれば1度夜にもその街に行ってみて、治安や、駅から物件までの明かり(外灯)などを確認してみましょう。女性の一人暮らしはもちろんですが、子供たちの治安もくれぐれもチェックしましょう。また、マンション(アパート)にどのような人が住んでいるのか?ということも大事なチェックポイントです。
【建物(共用部分)】
1.外壁;ひび割れやタイルのはげ落ちがないか。さび汁は出ていないか
2.エントランス;ゴミや落ち葉がたまっていないか。清掃が行き届いているか
3.外廊下;入居者の私物が放置されていないか。清掃が行き届いているか
4.エレベーター;窓や防犯カメラが設置されているか。汚れが目立っていないか
5.駐車場;敷地内の駐車場には空きがあるか。周辺に駐車場はあるか。違法駐車は多くないか
6.ポストやゴミ置き場;居住者の生活マナーと管理の行き届きの両方がチェックできます
【建物(専有部分)】
1.間取り;使いやすい間取りか。部屋数は足りるか。手持ちの家具は置けるか
2.収納スペースは十分か。掃除道具やアウトドア用品を収納するスペースがあるか
3.使用状況;壁の汚れ具合。設備は故障していないか。リフォームはどの程度必要か
4.電気・給湯;電気の容量は40A(アンペア)以上あるか。給湯器は20号以上か
5.バルコニー;正面に人目が気になる建物などがないか。電信柱の近くではないか。広さは十分か
6.日当たり;南側に日当たりを遮るものはないか。日中暗くないか
7.省エネ;冬寒くないか。夏暑すぎないか
8.遮音;上の階の足音や隣の住戸の話し声、水を流す音、外の騒音などがきにならないか。窓を閉めた状態で外の音はどれほど気になるか?
9.バリアフリー;部屋の入り口に段差はないか。廊下の幅が78cm以上あるか
といったことが一般的なチェックポイントです。
□賃貸の場合部屋を決めるときに見てそのまま引越しということもありますので、気に入った場合は新生活に向けてのチェックもしておきましょう。
1.メジャーで測る
図面には「6畳・20㎡」とかの広さは記載されていますが、細かい幅などは記載されていません。引越し後に設置する電化製品や家具(タンス・食器棚・机)、カーテンなどのこと、また引越し時の搬入のことを考えて、必ず測っておきましょう。玄関や扉の幅も忘れないように測っていないと、引越しの搬入時に荷物が入らないといったことも起こる可能性がありますので、大きなタンスや食器棚、電化製品がある場合は、面倒かもしれませんが必ず測っておきましょう。また、細かなことですがツッパリ収納を使いたいなら天井高などのサイズ。押し入れやキッチンの中などもチェックしておきましょう。
2.写真を撮る
できれば、室内の写真を撮っておきましょう。図面だけではどのような感じの部屋だったのかを思い出せないものです。また余裕があれば周辺の写真を撮っておきましょう。
3.細かなチェックポイント
・照明器具は?自分で用意する部屋は?
・コンセントの位置?
・テレビアンテナの場所と端子は?
・インターネット環境は?
・電話のモジュラージャック(差込口)は?
・エアコンが設置されている場所は? ・エアコンが設置できる場所は?
・ガス栓の位置は?
・ガスコンロの種類は(都市ガス・LPガスなど)?
・駐輪場はある?ある場合広さは?
・洗濯機置き場はどこ?
・エレベーターはあるか?
□引越し環境のチェック
荷物を積んだ大きなトラックがマンション(アパート)前の道路などに停車させて作業を行うことになりますので、見積もり時などに、引越し先の道路の広さは必ず聞かれると思います(道路の幅は引越し料金に影響します)。引っ越しを安くするポイントでもあるので、チェックしておきましょう。
・2台の車が余裕ですれ違えるのか?
・ギリギリすれ違えるのか?
・1台しか通れないのか(一方通行など)?
・車が停車できる専用の敷地があるのか?
など、トラックが止められるスペースはあるのかをチェックしておきましょう(写真に撮っておけば分かりやすいですし、引越し会社の方にも説明しやすいと思います)。
□下見時の必需品
・筆記用具
・メジャー
・カメラ(携帯のカメラでも可)